東京旅行2024 渋谷+ディズニーランド
みなさんも人生で一度は思ったことがあると思いますがある日「ディズニーランドにフォロワー連れて行ってめちゃめちゃに語りてぇな」という欲が高まり、早速実行するにあたって舞浜行きについて調べていた間にふと「最近芸術に触れてないから浴びに行きてぇな」という欲もあったことを思い出すことから企画が始まる。
ディズニーランド、それはバカでかい上にバカ寒いし近年では馬鹿みたいにチケットが高い土地。ただでさえ移動費がかかるのにテーマパークまで行ってしまうとそりゃあまぁ一緒に来る人も限られるだろうなと踏んでいた。
まぁ何人か来ればいいやという気概で入り浸ってるディスコード鯖に募集を投げかけます。
多くないか???????????????
8人?8人でディズニーランド?????流石に想定していない人数でビビり散らかした。8人って何? スマブラでも交代が追いつかなくて余ったやつらがDSで遊びだす人数である。
まぁ喋る相手が多いに越したことはないのでヨシとする。オタク語りなんて的が多ければ多い方が嬉しい。ソクラテスだって街頭で無差別問答をしていたんだから歴史が証明している。
実際のところはただオタクの集まりだった。オタクがいくら集まってもオタク臭が増すだけである。オタク8人でででに来てたらもう陽キャやろ(は?)
— 単眼ゾンビ (@nttkTT0137) January 19, 2025
旅程
ディズニーランドに多数の知り合いを引率する場合、一番気にしないといけないこと。それは広大な土地である。まずもって、ディズニーランドに向かうにあたって大多数の人が利用する京葉・武蔵野線がクセモノ。
東京駅で京葉線に初めて乗り換えようとした時はひどく困惑した。遥か地下深くまでとにかく下り続けならないのだ。改札から向かえば間違いなく10分はかかり、JRもそれを認めているのか動く歩道を採用している。ここで高速移動しながら眺めるツイステの広告はもはやディズニーリゾートへ行く際の名物とさえ言える。
ディズニーランドに入ったところでも徒歩問題は続く。中で一周しようとすればおおよそ3キロの徒歩が必要になる。しかも大勢の人ごみの中をかきわけながら、行きたい場所によっては何度も蛇行を繰り返しながら、その距離を歩くわけである。しかも列待機中は立ちっぱなしなわけで……。
体力に自信があるのならまぁ問題ないのだが、今回連れていくのは貧弱な運動不足オタクどもなのでこの問題は深刻である。過去にオタクを夜行バス往復で連れて行ったら「二度と行かん」と言われた実績もある。
よって以下の通り旅程を定めた。
一日目:渋谷(松濤美術館、喫茶ライオン)で早めに解散
二日目:宿泊場所から東京ディズニーランドへ朝から晩まで。
まるでディズニーが本命みたいな書き方になっているが、体力を考えると第一優先に考えざるを得ないという話である。
初日 渋谷散策
ディズニーランドに行く仕草があまりにも身についてしまったため、東京に行く時は無駄に早朝着する癖がある私は今回も見事に一番乗りして暇してました。どうせなら渋谷のオシャレカフェに行くかということで老舗喫茶でコーヒーをしばいていました。
■喫茶 人間関係
名前の思想が強いのが気に入った。この投稿をInstagramで見る
中は外の日が入ってきて、木目調の家具も相まって温かみのある感じ。行きつけに似ている。
これは全然モーニングのパンが来なかったので大分減ったコーヒー。飲みやすくて優しいブレンドだった。パンと合わせるならこれくらいがちょうどいい感じ。
■松濤美術館
集合時間になってみんなが集まってから松濤の方面へ。どんどん喧騒が遠ざかっていき、綺麗な住宅街になっていくのが印象的。道中にある不動産に書かれた価格がとんでもない数字で都会が怖くなった。
改札通る時もフォロワーと「電車代やっす!」とか言いあっていたので田舎者まるだしだったと思う。
渋谷駅から15分ほどで到着したのが松濤美術館。
かなり大きなレンガ調の建物なので存在感がある。すぐ近くにはオシャレな水道もあるのでオシャレ写真撮りたい人にもおすすめ。雑誌の見開きを飾るならここでの写真が良い。
さて今回ここに向かったのは展示もさることながら、建物自体が見たかったというのが主な目的だった。
綺麗な建造物を見るとロマンを感じる。自分で写真を撮ってみるとガラス越しなせいでこんなに綺麗に撮れなかったのはちょっと残念だった。この投稿をInstagramで見る
展示内容は木彫りの植物をそこらじゅうの床に直置きしてお出ししてくるという製作者も展示したスタッフもどっちもイカれてるモノだった。
葉脈から花糸まで木というとんでもなく繊細なものがパーテーションすらない状態で展示されているのはもはや恐怖を感じる。上野で同じ事したら全て粉砕されるだろうから、松濤という物静かな場所だからこそできる展示なんだろう。
数か月で限定展示したら一か月ほど展示を休止する、という不思議な営業方法にも納得が行った。展示方法について総出で考えているんだろう。怖い。
これなんて芸術的すぎる。Ibか?
ちなみにこの花の前でフォロワーがつまずいてコケそうになっていた。そのまま倒れていたら間違いなく人生が破綻していただろうことは想像に難くない。恐ろしい場所だった。
製作者が十六茶の原画をやっているという訳の分からない情報まで追加されたときは美術館に似合わぬでかめの声を出してしまった。
さらっと原画をガラスもなしでそのまま展示しているのもやっぱり何かおかしい。ここを見つけてよかったと心底思ったし、傑物というのは実在するんだなという衝撃はなかなか忘れられない。
■名曲喫茶ライオン
撮影不可エリアのため詳細は正直ここを見てもらった方が早い。
会話禁止、撮影禁止、バカみたいに古い作りの公式ホームページ。もう惹かれるところしかなかった。
店内では2階に連なるほどの巨大スピーカーから延々とクラシックが流れ続ける。ピアノソロとオーケストラが交互に流れていたが、途中からチャイコフスキーのクソ長い曲がずっと流れ続けていた。壮大でありつつ明るい曲調はとても喫茶店の雰囲気に合っている気がした。
席は全てスピーカーに向かい合うように真正面を向いていて、さながら音楽堂。二階のスピーカー側の席はボックス席となっていて、これぞまさしく!という配置だった。どうせオーケストラを聞くならボックス席でゆったり聞きたいので周りの話も聞かずにまっすぐ向かってしまった。
特筆して語りたいのが音響について。
ずぶの素人でもわかるくらい明らかに音質が良い。ほぼスピーカーの隣みたいな位置にいたがうるささはなく、ノイズも特に聞こえず。実際にオーケストラに行ったとしてもああもムラのなく重厚な音は聞けないだろう。
コーヒーについては口に含んでから二度見するくらい苦くて重い。ミルクは頼んだ方が一層美味しかった気がする。だいぶ特殊な淹れ方をしているのだろう。
会話もできないのであんまり集団で来る場所ではなかったかもしれないが、みんなで音楽を聴きながら各々好きなことやっているのはそれはそれでよかった。あそこで気軽に読書できる東京住まいがだいぶうらやましかった。
一人だけ週刊コロコロ読んでて実質的にダウナーお姉さんだった。
■秋葉原
この日はトンカツを食ってあとは解散したのだが、フォロワー一人と私だけで秋葉にいってジャンク屋やPCパーツを漁るなどしていた。
現PC環境を教わったり、電子工作素子を見たり、めちゃくちゃ男の子な時間の過ごしたのは楽しかった。マザーボードの進化やクーラーの話など非常に参考になったが自作PCはめちゃくちゃ怠いので今度買いなおすときはBPOにしておこうと心に決めた。と言いつつ多分自作組むんだろうな。
二日目 ディズニーランド
早寝しようとしていたのにアークナイツの石作りミニゲームに熱中して結局4時間睡眠となり、体調ばっちりな状態で二日目を迎える。計画は完璧だ。ここから引率スキルは我ながらずいぶんディズニー慣れしたなと振り返ってみても感心する。
まず集合前からグダつかないように以下のように周知をかけておく。
・京葉線6号車は舞浜駅のホームの階段の目の前に着くため、降車後にスムーズに移動が可能。ガチ勢と地元民には周知の事実のため6号車はいつもギチギチ。
・舞浜駅のロッカーは構内にあり、帰りの際に寄り道せず取りに行ける。
・飲料水はパーク内だとパーク価格(500mlペットボトルが250円)で売られているので先立って確保しておいた方がよい。なお缶は防犯上持ち込み不可。
入場チケットについては最悪引率者が全てQRコードを把握していれば入場には困らない。集合前に必要なのはこんなあたりである。
しかし早速トラブル発生。新幹線の乗車券が東京都内となっているため、舞浜まで来れないとの連絡がフォロワーからあり。
これはありがちなトラブルなので対処は簡単である。方法は以下の二つがある。
①舞浜駅まで来て清算機にて対応する
→8:30~9:30までは同様の乗車客が多く、非常に混雑するため注意
②東京駅で一度構外へ出て、舞浜までの切符を買う。
→距離があるためそこだけ注意。
時間を見てすぐさま②を対応するように連絡を取る。
新幹線ホームから東京駅構外へ出る際、早朝であればこれが最速である。
距離的には新幹線ホーム→八重洲中央口も大差ないのだが、地下八重洲口はとにかく利用者が少ない。そのため移動も出入りも切符購入も容易である。
ここまで連絡を即できたあたりで「だいぶディズニー慣れたな」と自覚した。オタクが現場にいる時の頭の回転速度は平時の5倍くらいあると思う。仕事もこの速度で処理出来たらいいのに。
手荷物検査ではこれまた最速のリゾラ高架下を選択。舞浜駅からディズニーランドについたら左ではなく狭い右側へ行け。人が少ない奥の方へ進めばすぐに入れる。
なんのかんの入場できたのは9:30である。この時点で私は負けを確信した。
みんなディズニーランドに早朝から来たらこう思うのではないだろうか?
「早く来たんだし一番混むアトラクション乗っちゃおう!今なら空いてるし!!」
↑↑↑↑↑
これ、大きな間違いです。
なぜなら、全員同じことを考えるから。開園時はディズニーリゾートにおいてもっとも混む時間帯である。
実際この日も同様の状況であった。
入園から即アプリを起動。ショー抽選は当然のように落選し、ハニーハントのスタンバイパスを取ろうとするもすでに19時台のものしか残っておらず。一縷の望みをかけてプーさんのハニーハントまで向かうもすでにQラインから溢れかえった120分待ちと思われる待機列(参考:昼間の混む時間で90分ほど)。
9:30でこれである。アプリを見てもどのアトラクションも昼間の時間+30分ほどの待機時間が表示されていた。
しかし土日ならまあ、それで妥当なのだ。早朝先制アタックを確実に決めたいのなら、ハッピーエントリー(開園15分前から入れるサービス)か6時からゲート前待機する他ない。
ではどうするのか。答えは簡単である。

東京ディズニーリゾート公式サイトより引用。
朝はトゥーンタウンで遊べ。
トゥーンタウンは子供向けエリアであり、ミッキーと撮影できるくらいの認識の人も多いだろうがここは非常に楽しい。端的に言うとインスタ映えスポットである。
みんなアトラクションに行きがちだが、実はディズニーリゾートは街並みを見ているだけで楽しい。踏むと文句をつけられるマンホールや、延々とくだらないものが製造されていくギャグファクトリー、TNTレバーを押すと爆発したり外れの音がなったりする花火屋など遊び場がたくさんある。
個人的におすすめなのはミッキーがデートに遅れる言い訳を並べ立てる留守電が聞けるミニーの家である。
ガキくさいかもしれないがディズニーリゾートに来た時くらい大人でもガキくさいやった方が楽しい。
基本的にアトラクション以外であれば待ち時間はない公園のようなスポットなので、混む時間が落ち着くまでここにいると良いと思う。あとはぼちぼち満足したら隣にあるイッツアスモールワールド、ピノキオやフィルハーマジックなどに行けばよい。ここは朝でもそこまで混まない。
采配が完璧だったのは昼頃。
東京ディズニーリゾート公式サイトより引用。
これはあらかじめ作っておいたトイレ+アトラクション+パレードルートのマップである。緑の矢印がパレードルート、青い②がハニーハントの位置。ちなみに光っているWCマークはいつ行っても即使えるSSRトイレである。
見てもらうと分かる通り、パレードルートとハニーハントが非常に近いことが分かる。
ちなみに昼のパレードは大体13:00に始まる。
それを把握していた私は12:00前にクイーンオブハートのパンケットホールに入って昼食を取り、だいぶゆっくり休憩して13:30頃にハニーハントへ向かうことにする。するとどうなるだろう。
撮影スキルの無さを露呈。
まぁ、ばっちり決まった写真こそ取れなかったが、ハニーハントの待機列からパレードが見えてしまうのだ。
ほぼすべてのパレードがルートを共通しているため、パレード開始から30分~40分くらいのあたりでハニーハントに並べばいい具合にパレードが見える。軽くだけ見てみたいなぁという人にはおすすめのハックである。パレード時は人が少ないので比較的待機時間が短いのも良い点。
これはめちゃくちゃ良い感じに撮れた推しカプ。見返すとキモオタムーブ過ぎる。
ハニーハントではQラインから退場までのストーリーの流れを全て解説してめちゃくちゃ楽しかった。ハニーハント好きとしてはこれがやりたくて仕方がなかった。
「世界観オタクが作ったってこと?」と言われたがここは世界観オタクが作ったものしかないテーマパークである。
その後、ランド内で最も混む美女と野獣に向かうとキャストが「120分待ちでーす!」と言っていたがどう見ても90分以下の待機列だったので「あれ虚偽なんで並びましょう!」と並んでみたら見事に80分待機だったのは慧眼だったと言える。普段は真の120分待ちばかりだったので相当にレアだ。
後から聞いたが「120分待ち何度もしてなかったら見抜けないだろ」とドン引きされていたらしい。実際120分待ちしまくっていたので仕方がない。
美女と野獣の石像たちが異様にウケてたのはオタク過ぎる光景だった。城で出会った情けない獣さん pic.twitter.com/PM0i0tY2vj
— kalam (@column2187) January 19, 2025
夜のパークでは残ったメンツでチキルームやプロジェクションマッピングを見たりして静かに楽しんでいた。
唯一体を張ったのがティーカップ。全力回転させて体調が死んだりした。あれは方向感覚がおかしくなるが、やると楽しいので夜暇だったらぜひやってみよう。下手するとその後何も乗れなくなるのでほどほどに。
大まかな道のりはこんなものだったが、連れまわしてみて色々思ったことがある。
●先立って作品を見た方がパークは楽しい。
サーバーのみんなでピノキオ上映会をしたことがあったのだが、その影響でピノキオ関連のアトラクションでは大変な盛り上がりを見せていた。ジミニー・クリケットが登場するだけで拍手喝采である。
ちなみにサーバー内ではジミニー・クリケットは無能という愛称で呼ばれており大変親しまれている。実際映画では非常に無能なのでぜひ見て欲しい。
これはメインディッシュのピノキオに狂うオタク。
— 日焼けした暇人 (@mizudanngo822) January 19, 2025
●意外とみんなディズニーランドのこと知らない。
イッツアスモールワールドを見て「えっあれめっちゃ可愛いじゃん!」と新鮮に驚くフォロワーを見た時はだいぶびっくりした。その後「これは何の作品なの?」と聞かれて「万博に向けて作ったアトラクションが元で……」と説明にちょっと苦労した。
ディズニーランドのシンボル的存在でも知名度はそんなものなのかもしれない。
あとスイーツ好きが多かったので当然くらいに思いながらパンケットホールに向かったのだが「こんなケーキあるの?!」とこれもずいぶんヒットしていた。半分くらいがケーキドリンクを飲んでいる光景は私からすればだいぶ信じられないものだった。あんな甘くて飲んでられないものをよく……。
周囲の反応を見て、そういえば初めてオタクに連れてかれた時はこんな感じだっけと懐かしくなった。連れてきてよかったとしみじみ思う。
●ちゃんと準備すれば楽しんでもらえる。アリス pic.twitter.com/4D8tTYFbrf
— 海景優樹 (@yuuki_QED) January 19, 2025
フォロワーたちは基本ディズニーが好きだという人は少なく、みんな集まるなら行くかぁくらいの熱量の人が大半だったと正直思う。けれどまぁ楽しんでもらえたのは可能なだけグダグダしないで済むように準備していたのがでかいと思う。
疲れないように朝一の集合は強制しないようにしたし、逐一すぐ座れるアトラクション挟んで、食事も座れる場所選んで、帰り時間は先立って決めておいて……とまぁ結構意識していたし気を遣わせないためにそれをあんまり表立って出さないようにしていた。
「こいつ楽しめるのか?」というオタクもいたが、意外なくらい楽しんでいたのでまぁ良かった。そいつ向けに普段なら絶対紹介しないようなところ紹介していたので、ニッチ知識は割と役立つ。
そんな感じで、いい具合な旅行をすることができた。ある程度の準備をしておくと旅行は楽だしストレスが少ないなと思えた。
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