智霊奇伝から考えたフランのメモ
フランというのは太古よりキャラが掴みにくいキャラとして知られています。
元より訳の分からない会話が多い紅のみならず、書籍版文花帖でも常人とは尺度の違うセリフを見せてくれました。
そんな言葉の端々からフランちゃんは大いに魅力を感じさせてくれるキャラではあるのですが、いかんせん出番が少ない。材料が少ないゆえに言動・行動理念などその全貌を把握し切れないのです。
ただでさえイカれたキャラなのに、人格そのものが分からないのです。私的にはフランは出したくないキャラ筆頭でした。
そんなフランがたくさん出てくれただけで嬉しい、とは思っていたのですがやはりイカれているのでまるで理解が出来ませんでした。
数少ない分かったことをまとめると以下のようになります。
・呼称は“フラン”、”フラン様“(これに限るとは言い切れない)
・なんでも壊せるため、出ようと思えば牢から出られる
・敵と認識すれば暴力は厭わない
・尺度は違うが、物事への価値観は持ち合わせている
二つ目で結構な数の二次創作が焼き払われた気がしますが、東方界隈が原作との乖離が許される世界です。あまり気にしなくていいでしょう。
もっとも大事なのは最後です。
自分が作ったものを誰かに片付けられるくらいなら、誰かが作ったものを片付けた方が良い。第3話後半にてそんなことをフランが語った訳ですが、これはイカれてはいるものの彼女なりの価値観を持ち合わせているということです。
思考力がない狂気の化け物、というわけではありません。狂っていると言っても残酷な性格でもなきゃ快楽殺人者でもなさそうです。価値観がズレているだけで、まともな人格はあると推測できます。
また二つ目の出ようと思えば出られる(けど外に出ない)ということを考えれば、興味がなきゃ何かしようともしないみたいです。出不精とも言えます。紅魔郷のキャラ設定テキストにも「出ようともしない」とは書いています。
自分の興味の外のことはどうでもいい。こう考えてみれば、フランも実に幻想郷の住人っぽいです。
ただまぁ繰り返すようですが、価値観はおかしいです。
「幽閉されてるのが別に嫌ではない」とか「”片付け“が建設的に感じる」とかやはり狂っているという言葉に相違ないキャラではあります。
人格は案外まともだが、価値観がおかしい。
フランというキャラはこんな感じでしょうか。それほど変なキャラじゃないのかもしれない。
じゃあ二次創作に出したいかって言われるとNoですけど。どうやって片付けのくだりみたいなセリフ書けと言うんだ。
結論ですが、少し理解できてもやっぱりフランは創作で使いたくないキャラ筆頭です。
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